2009年05月19日 21:00
樹は下から見上げるものとばかり思っていました。
角度を変えれば、見え方も様々で面白いです。
根元であれば、歩み近づくことで「樹の近くにいる」と
感じることはできます。↑写真のように、こんな感じで。
でも、それ以上に「樹を近くに感じる」出来事がありました。
人生初の経験を、これからお話したいと思います。
先日、ロープクライミング(ツリークライミング)を体験してきました。
↑ロープを駆使して樹に登ります。
挑戦した高さは、およそ建物二階にいるよりちょっと高め。
樹の枝にロープをかけて登りますが・・・
正直、口や文章ではうまく説明できません(^^;
はじめは気持ちにも余裕もあり、
軽くいけるかな・・・と思っていたのですが、
高くなっていくにつれて自分が置かれた状況に恐怖感
「高い場所に独りとりのこされたような気分」
足がすくみ目がまわるような感覚。
心臓はバクバクいって、今までにない緊張。
見上げるとトップはもうすぐなのに、
残りの1メートルがやけに遠く感じます。
途中で止めたら一生後悔するにちがいない・・・
気を取り直して、意地でトップを目指しました。
残り十数センチに差し掛かったときです。
今度は得たいも知れない浮遊感に襲われました。
もう何がなんだかワケわかりません。
頭の中と体中がふわふわする感じ。
『クライマーズハイ』ともちょっとちがう状態だろうと思いますが、
この時の自分の精神状態はただならぬものだったようです。
どうにかトップ到達!
ふと我に戻った瞬間でもありました。
体がガクガクふるえ出しました。
「いきなり!!こえー!!たすけてー!!」(心の叫び)
心の中は、パニック寸前。
数回深呼吸をして・・・
下で待機しているクライミングの先生に「降りる合図」し、
足にくくりつけてある部分のロープを外して(しないと降りられません)、
ゆっくり降りました。
意外と降りるのはあっという間で・・・
トンと地面に足が着いたときの、
足の裏で感じた「地面」の感触が忘れられません。
これが、その時のぼった樹です。
今日あらためてこの樹に会ってきました。
私の「ファーストTREE」。
セカンドがあるかどうかはわかりませんが、
一生忘れられない樹となること間違いなしです。
個人的に「思い出の樹・百選」とか
一生かけてできたらいいな♪
前回の記事
CLIMBERS HIGH (1)一目惚れ
http://farfalla.da-te.jp/e175219.html
前回アップした写真と今回アップした写真の撮影地は違います。
CLIMBERS HIGH(クライマーズ・ハイ)とは
登山中、極度に緊張して恐怖感を忘れる精神状態のことをいう。