2007年12月10日 21:07
「茶」そのものの起源は紀元前の中国へ遡り・・・。「茶草」という薬草としての歴史が少なくても2200年。「喫茶」として広まりはじめたのは唐の時代、書物では『茶経』が知られています。
※「茶経」とは陸羽(唐時代の文筆家)が茶の知識をまとめた書物
日本に「茶」が伝わったのはいつなのかはっきりしていないそうですが、薬用として飲まれていたようです。日本へ「抹茶法」が伝わったのは、13世紀初頭、チンギスハーンがモンゴルを統一した頃で、日本は「鎌倉時代」。栄西禅師(明菴 栄西)が中国から茶種と作法を持ち帰り禅宗の広まりと共に抹茶も広がっていったといわれています。
栄西が茶の栽培、抹茶の製法、喫茶法、効能などを事細かにまとめた書物「喫茶養生記」は鎌倉幕府の初代将軍源頼朝に献上されました。これにより抹茶は武家社会にも広まっていったそうです。
栄西は自分が持ち帰った茶種を明恵上人(栂尾高山寺)へ贈り栽培と喫茶を薦めました。茶の美味しさと効能を認めた上人が宇治郡大和田に茶を植えたことが宇治茶のはじまりです。後に、宇治茶をこよなく愛した足利義満が宇治七茗園と呼ばれる優れた茶園を宇治の里に作りました。
当時は茶をたしなむことができたのは上流階級のみ。織田信長、豊臣秀吉なども茶をたしなんでいたことはよく知られています。一般人も茶をたしなむようになった現代も、茶の栽培や製法は変わっていません。