天空模様

澄んだ水も　濁った水も同じ。
山あり谷あり　だからこそ進む力が起こる。
進む道は大海にばかり続いてはいない。

ゆらゆら漂いつづけ、空へ還るときもある。
葉を生い茂らせ、花を咲かすときもある。

水は道を選ばない。

──　道を選んで進むのが　人。

悠創の丘を後にして坂道を歩いて下る。

この時に気づいたことは、行きは遠く感じた道のりが速く過ぎてゆく訳は下り坂のせいではないこと。時の流れほど変えられないものはないこと。

坂を下りきる途中から右に曲がって東北芸術工科大学の敷地内へ。バスを降りた時は遠くに見えた素敵な屋根がすぐ目の前に現れた。水に囲まれた能舞台。篝火が焚かれた夜を想像するだけでもうワクワク♪

この辺りに居ると常に流れる水音が聴こえてくる。涼しげな奏でに誘われるかように「泉」というオブジェの前に来た。「ローマの泉」のようにコインは投げなかったけれど